【オリジナル】スターノーツの短歌「蝉時雨」50首

オリジナル
この記事は約2分で読めます。

初夏に聴く今時音楽ストリーミング蝉時雨の中 

虫採りはカブトムシ達主役だね家で飼わずに森へ返すよ
夏の海始まりは蒼入道雲コバルトブルーの水面かな
短歌読み首数を数え日付も数え夏休み来たり
春過ぎて夏となれば虫達の宴始まり季節感じる
5
汗流る日差しを避けて縁側の一本サイダー飲めば初夏の風
暑き夏猛暑猛暑と言われてはクーラー廻り冷風に涼む
雑踏を一歩抜け出し夕涼み都会の季節は夏真っ盛り
夏の日の想い出何時も鮮やかに山の夕陽は別れ惜しみつ
南国の海も風も太陽も夏の元気を高らかに歌う
10
沢山の宿題抱え右往左往子供の頃は楽しく過ぎる
向日葵の咲きたる日こそ満開の夏休みはと風鈴が鳴る
潮騒の音を耳にして絶壁は波の返りを見つつ過ぎる世
暑中にて汗も滴るこの頃は縁側にて西瓜を得たり
涼風は何処ぞ何処ぞと探したらデパート本屋で涼みかな
15
沖縄は過去があれども人々は観光客を笑顔で迎え
何時の日も変わらぬ平和祈りつつ日の本は今世界に試され
海行かず近場のプール丁度良く流れるプール束の間の涼
飛び込みのプールは無理と思いしも我浮き輪にて波を凌ぎし
扇風機子供の時はあーと言い今になってはエアコンの友
20
風呂上がり夏のアイスはみかん味風に揺られて夏の昼だね
夏にはね芋アイスが美味だよね観光地の風川越に吹く
潮干狩り沢山取って帰ろうと想いし子等の足元ぬかるみ
古の古都を知らずも人々の連綿たる暮らし受け継ぎ
ミンミンと鳴き誇る蝉森の中短き命の灯火輝く
25
悠久の刻の流れを知る者は現世の真を悉く知る
新品のエアコン付けて夏の夜も快適温度軽井沢のよう
旅すれば未知との遭遇縁もあり温泉宿の布団に包まる
打ち上げた七色花火鮮やかに真夏の夜に大きく咲くよ
手に持ちし線香花火パチパチと風物詩らしく刻は過ぎゆく
30
かき氷シロップかけて山盛りのメロン味たる一口涼し
夏の川天の川と見空は綺羅天体達の晩餐はあり
夏祭りいつも通りの開催で露天に太鼓山車の妙技
陽射し差す真昼の太陽ギラギラと植物達も日陰を得る
終戦の時を知る人何処にか時流は記憶風化させるか
35
夏の日の想い出何時も鮮やかにパステルカラー子供時代は
子供達戦っている競争の社会は学歴重視だね
人々は故郷を奪われウクライナ彼ら彼女の意志は奪えぬ
戦争は人物壊し惨憺と平和の新芽何処に芽生える
権力や政財界の諸人は明日の旭を夢に見れるか
40
夏空の入道雲はもこもこと雨を降らすぞザーザーピカリ
恋人よ夏の夜空で手を握る流星流れ愛を誓うよ
猛暑とて夏の到来知らせるが酷暑とも言えクーラー全開
川下り長瀞の川急流で涼む間もなく身を委ねる
北海道道民達は慣れたもの夏の涼は草原に吹く
45
冷房の良く効く部屋は天国さアイスにジュース食べ時は過ぎ
終盤が近づいているよ夏の日が秋へと交代また来年
写真立て並んでいるその中に今年の夏も仲間に入り
日も暮れて夏も暮れ行くこの季節最後の花火線香は綺羅
賑やかで華やかな夏寂しげに時の移ろい見つめているよ
50

コメント

コピー禁止です。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました